楽器の特徴
フルートのために書かれた古今の名曲は、独奏曲・アンサンブル曲を問わずたくさんあります。 音色は澄んで明るく、とくに高音は良く通る反面、低音域でフォルテを吹くのは難しく、熟練を要します。 息の半分は管の外に出てしまう関係で長いフレーズを吹いたり、音程を正しく吹いたり、音色や強弱の表情を付けたりするのは初心者には案外難しいものです。キーカップの形は、5つのキーの真ん中に穴があいているリングキー(オープンホール)と呼ばれるタイプと、すべてのキーカップに穴があいていないカバードキー(クローズドホール)と呼ばれるタイプの2種類がありますが、最初は無理せずカバードキーのフルートから始めた方が良いでしょう。
フルートアンサンブルが盛んになってきた昨今、フルートより一回り大きく、四度低いG管のフルート(アルトフルート)も、最近では盛んに使われるようになってきました。
100年前、200年前には木で作られたフルートがたくさん使われていました。
現在ではほとんど金属製で、特に銀製のフルートがもっともポピュラーです。上級者用としては銀製以外に、金製(9金、14金、18金など)や、プラチナ製のものもあります。初心者用としては洋銀(ニッケルが主成分の合金)製の楽器が軽さや価格面からポピュラーですが、洋銀は緑青(ろくしょう)が発生しやすく金属アレルギーなどの原因になりやすいといった健康面と、全部ニッケル合金でできた楽器は音色が硬いという両面から、唇を直接当てるリッププレートや頭部管全体を銀製にしたり、全体に銀メッキを施したものが多くなっています。
初心者用で5万円位から30万円位がおすすめ。総銀製は50万円位から。輸入品の総銀製ハンドメイドでは100万円以上の物が多くなります。中古品は同じ品質の楽器を割安で買える可能性がありますが、良い物を選ぶのは大変難しいので、専門家のアドバイスを仰ぎましょう。
購入上の注意
安いからといってアフターサービスの良くないお店で購入してはいけません。
フルートは最低でも年に一度はパッド(タンポともいう。音孔をふさぐところ)の調整やキーメカニズムの点検・注油が欠かせません。消耗部分も定期的に交換する必要があります。高額品になると各メーカーごとに調整方法が微妙に異なり、専門知識がないと適切な調整ができません。粗悪品の中には、フルートに最低限必要な品質が保たれてないものもあります。
取り扱い方や、手入れの方法もご購入時に是非聞いておきたいもの、専門店ダクなら全てOKです!